特定行為研修制度
訪問看護ステーション管理者向けポータルサイト
~訪問看護師による特定行為が、住み慣れた地域でその人らしい生活をささえる~
令和3年度看護職員確保対策事業(訪問看護ステーション向け特定行為研修制度の推進に資するPR媒体作成事業)
指定研修機関の探し方のご案内
- 特定行為に係る看護師の研修制度 指定研修機関一覧 - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000087753.html - 研修受講をお考えの方 指定研修機関を探す - 日本看護協会
https://www.nurse.or.jp/nursing/education/tokuteikenshu/portal/students/
・「研修受講をお考えの方」の画面が出ます。この画面の下に、「指定研修機関を探す」がありますので、画面を下にスクロールして「指定研修機関を探す」を見つけてください。
・「指定研修機関を探す」の「受講内容から探す」と「都道府県から探す」の2つ条件から指定研修機関を検索できます。
給付金・助成金・都道府県事業について
研修のための給付金等については主に以下の3つがあります。
- 教育訓練給付制度-厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
・厚生労働大臣が指定する教育訓練を終了した際に受講費用の一部が支給される制度で、指定講座となっている研修機関において研修を受講している方のうち、雇用保険の加入期間などの要件を満たす方に給付されます。
・教育訓練給付の対象として厚生労働大臣の指定を受けている講座かどうかは、「教育訓練給付制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム」で検索できます。
▽教育訓練給付制度の画面の下に、「教育訓練給付制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム」があります。その画面をクリック⇒講座・スクールを探す⇒フリーワード(特定行為区分や○○大学など施設名を入力)で検索する
・教育訓練給付金の支給申請は、お住まいを管轄するハローワークにご相談ください。ハローワークは、教育訓練給付制度、お問合せ先、ハローワークの所在地一覧より検索できます。給付を受けるには、研修を受講する看護師ご本人の手続きが必要です。 - 人材開発支援助成金-厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
・事業主が、雇用している者に対して職務に関連した専門的な知識及び技能の習得をさせるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合に、訓練にかかる費用や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。
・人材開発支援助成金の中の人材育成支援コースに該当します。
・人材開発支援助成金-厚生労働省の画面「3.コース一覧」⇒最新版パンフレット(人材育成支援コース)をダウンロードし、お住まいを管轄する労働局またはハローワークにご相談ください。 - 都道府県事業
・受講者の所属機関に対し、以下のような費用補助をするものです。
【受講料等の費用】
【代替職員雇用の費用】
・自県の実施状況については、都道府県行政にお尋ねください。(都道府県によって窓口が異なります。)
・「都道府県名 特定行為 補助または支援事業」で検索します。
・年度によって補助や支援事業の内容が変わるので、毎年確認してください。

1.特定行為研修修了者がいる効果や魅力を体験しよう!
特定行為研修修了者のいる訪問看護ステーション管理者に聞いてみました

特定行為研修に派遣しようと考えた理由

職員を特定行為研修に派遣しようと考えた理由はなんですか?
(文章をクリックすると詳細が表示されます)

本人から希望があった
・認定看護師から特定行為研修を受講したいと申し出があったので支援した
・職員との面接で、本人から受講希望があった
・職員との面接で、本人から受講希望があった
組織の方針であった
・病院長から「これからは訪問看護師にも特定行為が必要になる」と言われ、自分もそのように考えたためスタッフに声をかけた
・法人から「一人派遣してみてはどうか」と言われた
・法人から「一人派遣してみてはどうか」と言われた
在宅にこそ、臨床推論やアセスメント力を備えた人材が必要と考えた
・特定行為ができる看護師が医師の指示を事前に確認し、手順書にもとづいて必要な処置や対応が迅速に行えると思った
・より根拠に基づいたアセスメントができれば、入院を回避したり、在宅で楽に過ごしたりする支援ができるかもしれないというジレンマがあった。修了者は在宅にこそ必要だと感じた
・適切な褥瘡管理や輸液の管理が利用者に必要であると分かっていたので、判断できる根拠の知識を付けて欲しかった
・臨床推論の力が付くことで、アセスメントの内容を人に伝えることができ、修了者でない看護師との違いになると考えた
・より根拠に基づいたアセスメントができれば、入院を回避したり、在宅で楽に過ごしたりする支援ができるかもしれないというジレンマがあった。修了者は在宅にこそ必要だと感じた
・適切な褥瘡管理や輸液の管理が利用者に必要であると分かっていたので、判断できる根拠の知識を付けて欲しかった
・臨床推論の力が付くことで、アセスメントの内容を人に伝えることができ、修了者でない看護師との違いになると考えた
看護師が行う医療行為が制度によって裏付けされる
・今まで自分たちが行ってきたことが裏付けされて、一定の保障された立場で行うことができると考えた
事業所の強みとなる
・事業所の強みとなり、利用者へ質の高い看護を提供できると思った
カリキュラムが魅力的
・臨床推論やフィジカルアセスメントなどのカリキュラムが魅力的であり、ぜひスタッフに受講してほしいと思った
時代を見据えた取り組みである
・地域包括ケアシステムの中で、訪問看護は在宅医療サービスの一翼を担っていくと思うので、特定行為を推進していきたい
・2025年や2040年を見据え、在宅療養者は増えるが在宅医が不足する中で、在宅におけるパイオニア看護師として活躍できることを期待している
・2025年や2040年を見据え、在宅療養者は増えるが在宅医が不足する中で、在宅におけるパイオニア看護師として活躍できることを期待している

特定行為を実施できると良いとイメージした利用者像

イメージした利用者像はありましたか?
(文章をクリックすると詳細が表示されます)

褥瘡の処置が必要な利用者
・通院が難しい利用者
・褥瘡や慢性創傷に対する壊死組織の除去。医師は訪問診療の定期訪問時に処置を実施するが、看護師がタイムリーに最善のタイミングで処置ができれば、治癒期間が短くできると考えた
・褥瘡や慢性創傷に対する壊死組織の除去。医師は訪問診療の定期訪問時に処置を実施するが、看護師がタイムリーに最善のタイミングで処置ができれば、治癒期間が短くできると考えた
 
膀胱瘻のある利用者
・難病疾患で、膀胱瘻を造設している利用者(主治医への連絡や準備などが不要になるので、時間の節約になる)
・自宅で訪問看護師による入浴介助の後、特定行為で膀胱瘻交換ができれば、受診で3時間を要するところ15分で行うことができる
・自宅で訪問看護師による入浴介助の後、特定行為で膀胱瘻交換ができれば、受診で3時間を要するところ15分で行うことができる
 
脱水症状に対する、輸液による補液が必要な利用者
・高齢者の夏季の脱水対応
・夜間せん妄などの精神症状があり、全身状態や水分・栄養補給の状況から、脱水が予測される場合

・夜間せん妄などの精神症状があり、全身状態や水分・栄養補給の状況から、脱水が予測される場合


管理者としての特定行為研修受講の勧め方

管理者として、スタッフにどのように特定行為研修受講を勧めましたか?
(文章をクリックすると詳細が表示されます)

キャリアデザインを共に考える機会を設ける
・スタッフと面談する機会を持ち、できるだけキャリアアップのための情報提供をしている
・今後は、認定看護師や専門看護師、特定行為研修修了者などキャリアを得ることで事業所の質が向上すると考え、若い看護師に受講を勧めた
・毎年年末までに翌年の事業計画と予算を作成するため、面接を行い、次年度の研修の受講希望などを確認する機会を持っている
・給与アップや活動の場が広がる
・今後は、認定看護師や専門看護師、特定行為研修修了者などキャリアを得ることで事業所の質が向上すると考え、若い看護師に受講を勧めた
・毎年年末までに翌年の事業計画と予算を作成するため、面接を行い、次年度の研修の受講希望などを確認する機会を持っている
・給与アップや活動の場が広がる
特定行為研修後の看護実践の展望を伝える
・難病疾患の患者で膀胱瘻のある利用者、褥瘡や慢性創傷に対する壊死組織の除去など、研修修了後、利用者に対する処置の実施、利用者に対しての効果など具体的な訪問看護実践のイメージを伝える
・今後求められる訪問看護ステーションのあり方を伝える
・今後求められる訪問看護ステーションのあり方を伝える
医師に、特定行為研修制度に関する理解があることを伝える
・制度や看護師へのアプローチ方法や連携方法などについて、医師の理解が進めば修了者は活動しやすくなるので、あらかじめ医師の理解を得ていることを伝える
・医師との連携方法や物品の調達方法を伝える
・医師との連携方法や物品の調達方法を伝える

特定行為研修修了者がいることによるメリット(利用者・家族)

特定行為研修修了者がいることでどのようなメリットがありましたか?(利用者・家族)
(文章をクリックすると詳細が表示されます)

タイムリーに必要な医療ケアを提供できたことで改善に向かった
・利用者に対して、必要な時に必要な処置などができる環境が作れるようになった
・医師よりも訪問頻度や時間が多い訪問看護師がタイムリーに適切な栄養、水分管理ができた
・通院しないで、自宅で安全に、かつタイムリーに処置を受けることができ、治癒促進できた
・胃瘻のサイズ変更や形態の変更(チューブ式から→ボタン式へ)など、利用者に最適な交換が実施できるので効率的
・アセスメントを修了者のみでなく、訪問するスタッフと一緒に行い共有したことにより、修了者が医師の診察や指示を待たずに適宜、適切な処置などを行うことができ、創傷の治癒を促進した
・医師よりも訪問頻度や時間が多い訪問看護師がタイムリーに適切な栄養、水分管理ができた
・通院しないで、自宅で安全に、かつタイムリーに処置を受けることができ、治癒促進できた
・胃瘻のサイズ変更や形態の変更(チューブ式から→ボタン式へ)など、利用者に最適な交換が実施できるので効率的
・アセスメントを修了者のみでなく、訪問するスタッフと一緒に行い共有したことにより、修了者が医師の診察や指示を待たずに適宜、適切な処置などを行うことができ、創傷の治癒を促進した
通院による利用者・家族の負担が解消した
・胃瘻交換の時には、介護タクシーの利用で交通費がかかり、交換は2~3分ですむのに、病院で2~3時間待たなければならなかった。わざわざ病院に受診しなくてもよくなり、経済的・時間的にも喜ばれた
特定行為を実施せずとも、適切なアセスメントにより状態が改善した
・壊死組織除去までの必要性がない褥瘡について、治癒過程を理解できていたので、特定行為を実施することなく、助言のみで治癒できたケースがある。処置以外の部分で、学習したことが役立った
・水分摂取の方法を見直すことによって点滴が不要となり、利用者家族から「ホッとした」との声が聞かれた
・水分摂取の方法を見直すことによって点滴が不要となり、利用者家族から「ホッとした」との声が聞かれた
尊厳が守られた看護が提供できるようになった
・難病で膀胱瘻があり、寝たきり状態の40歳代の女性(独居)から主治医が男性であるため、担当する訪問看護師が膀胱瘻の交換を実施してくれないかと言われた 修了者が膀胱瘻の交換を行うことにより、利用者の緊張が緩和され、安心して処置が受けられるようになった



特定行為研修修了者がいることによるメリット(事業所)

特定行為研修修了者がいることでどのようなメリットがありましたか?(事業所)
(文章をクリックすると詳細が表示されます)

臨床推論による看護の可視化と質の向上が図られた
・訪問看護過程における臨床推論の明確化により訪問看護の質の向上、訪問看護での処置内容の質の向上につながった
・特定行為研修を受講することで、医師の指示に頼らず、看護師自身がアセスメントをして状況を整えていく力を身につけられると考えた
・特定行為研修を受講することで、医師の指示に頼らず、看護師自身がアセスメントをして状況を整えていく力を身につけられると考えた
利用者や家族の意向に沿った看護が提供できた
・終末期の利用者が増えている中、医師の対応や輸液に対する考え方がさまざまであり、修了者が利用者や家族と話し合いながら補液ができるようになれば良いと思った
事業所内の看護水準の向上につながった
・他のスタッフへの教育やリーダー的立場になった
・他のスタッフのレベルアップに繋がった
・特定行為のできる看護師がいることにより、スタッフもアセスメント力が向上した
・他のスタッフのレベルアップに繋がった
・特定行為のできる看護師がいることにより、スタッフもアセスメント力が向上した
事業所の強みとすることができた
・修了者がいることで、訪問看護ステーションの宣伝となり、利用者の増加につながった
・新規利用者の依頼が増えるなど、事業所の強みになった
・修了者がいることで、ケアマネジャーからの依頼があった
・医師や地域の関係職種に特定行為研修修了者の力量を理解してもらえ、相談が来るなど、地域の中の資源として活用してもらっている
・新規利用者の依頼が増えるなど、事業所の強みになった
・修了者がいることで、ケアマネジャーからの依頼があった
・医師や地域の関係職種に特定行為研修修了者の力量を理解してもらえ、相談が来るなど、地域の中の資源として活用してもらっている
医師との連携が円滑になった
・医師への伝え方を整理することにより、医療処置や処方のスムーズな変更につながった
・看護師が看護目標に沿い、生活の質も含めてアセスメントしていく中で、医学的見地を踏まえて医師に状況を説明したり、相談したりすることができる
・困難ケースの相談や訪問依頼が来るようになった
・看護師が看護目標に沿い、生活の質も含めてアセスメントしていく中で、医学的見地を踏まえて医師に状況を説明したり、相談したりすることができる
・困難ケースの相談や訪問依頼が来るようになった

※イラストはイメージイラストです 実際のものとは異なります